<   2006年 04月 ( 12 )   > この月の画像一覧

拉致

「拉致」されることを想像してみましょう
日常からはぎとられ、底知れぬ不安と恐怖が突然やってくることを想像してみましょう
狂おしいほどの望郷への想いを想像してみましょう

あなたかもしれない
あなたのこどもかもしれない

「拉致」は、地球の上のあちこちで昔もそしてきっと現在も進行中なのだから
そしてきっと「拉致」されたひとたちが家族のもとへ帰る日を身を削る思いで待っているはずなのだから
[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-28 22:12 | せいじ

チェルノブイリ事故から20年が経ちました

毎日新聞より
1986年4月26日午前1時23分 旧ソ連・ウクライナ共和国の中央北端に位置するチェルノブイリ原子力発電所4号炉が爆発した。
建物内部は原子炉ごと大破。天井に穴が開き、側壁の一部も崩れた。
天井からは広島型原爆の100-500発分の放射性核分裂生成物(死の灰)が1000メートル以上の高さに舞い上がった。
原発の風下にあるベラルーシには放出された放射能の約七割が降り注ぎ、森林の20%、農地の20%が被害に遭い、137000人が移住を余儀なくされた。
事故後、コンクリートを流し込んで覆った「石棺」とよばれる事故現場には、核燃料含有物(FCM)が大量に存在しており、その汚染能力はおとろえていないのだ。
「石棺」は突貫工事のためすでに老朽化し始めている。
日本を含む国際協力で「シェルター」と呼ばれるアーチ形の巨大な覆いを2010年までに造る計画が進んでいる。
新たにかかる費用は五億ドル(六百億円)。
高さ110メートル・幅260メートル・長さ150メートルのシェルターの耐用年数は百年だ。
石棺の内部には強い放射能が満ちている。
その半減期はセシウム137で30年、ストロンチウム90で29年なので、事故後20年では半分にもなっていない。
プルトニウム239の半減期は24000年。

中国では、2020年までに30基の原発の建設が計画されており、日本企業も建設参入に動きはじめているようです。
中国で事故が起こったら、放射能は確実に日本に降り注ぐことでしょう。
地球温暖化を止めるには、原発が良いと誰かが申します。
原発は、お湯を沸かしてその蒸気を利用してタービンをまわし電気を起こす、という単純なしくみだと誰かが教えてくれました。
タービンを回す方法は、いろいろあるでしょう。

原発を選ぶ人、あまりのリスクの大きさを知ってか知らずか?
e0090584_0481717.jpg


資料:HP「原発震災を防ごう」
NHKスペシャル「汚染された大地で」
HP「チェルノブイリこども基金」
[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-26 22:49 | 環境

無言館

仕事帰りに車の中で、ラジオをよく聴きます。
長野の上田市にある美術館「無言館」の館主窪島誠一郎さんが電話の向こうで話しをしていました。
この29日は、無言館で成人式を催されるそうで、その参加者を募集しているとのこと。
毎年著名なゲストが、若者にひとりひとり「言葉」を渡し、地元のおかあさんたち手作りの昼食会が用意されています。

無言館には戦争で絵をかき続けることが出来なかった、画学生たちが残した絵が展示されています。
まだ未完成のもの、家族や年若い妻や恋人を書いたものが多く残されているといいます。
「あと5分でも10分でも描かせてくれ。這ってでも帰ってくる」と言い残していった若者の話も有りました。

かれらはどんなに生きたかったことでしょう。
かれらの死をどれだけ悲しんだ人たちがいたことでしょう。
かれらに死んでくれてありがとうと「感謝」することは、けっしてできない。
かれらを死に追いやった者たちを許すことは、けっしてできない。

運転しつつも涙が溢れて、番組のあとで流れた曲「You've Got A Friend」が胸に沁みました。

リンク「建築マップ 無言館
無言館のこと
e0090584_0491786.jpg

[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-18 23:30 | 日記

自民党員の使命

本日(16日)の読売新聞朝刊4面に「神道政治連盟青年部会」の話が載っていました。

それによると、自民党の中心的支援団体は、医師会、歯科医師会のほか
神道政治連盟(神政連)
・・・皇室典範改正反対、反ジェンダーフリー、戦没者追悼新施設構想断固反対など「公約書」を交わして自民党と政策協定を結んで候補者を推薦してきた。神政連推薦165人当選157人。
軍恩連盟全国連合会
・・・70年代には20万人以上が自民党入党し職域党員となった(現在7万人)
日本遺族会
・・・公務扶助料などの処遇改善要求と「英霊顕彰」を求めて、多数自民党員として、出馬当選を果たす。1962年、A級戦犯の賀屋興宣が会長に就任。2006年4月現在の会長は衆議院議員の古賀誠、副会長に参議院議員尾辻秀久。婦人部長宮下さんは「国のために亡くなった方々に感謝し戦争をおこさないという「こころ」が大切。きちんと歴史観を持たないと大変なことになる。」という。

自民党が結党以来何度も、靖国神社を国家管理に戻す「靖国神社法案」を国会に提出してきたのは、それが自民党員の願いであり、支援団体との公約だったからですよね。
じゃあ、憲法の「政教分離」の廃止こそ、自民党員の使命・・・
議員を辞めて、個人として靖国神社に参拝するなんてことは、小泉さん安倍さんにとっては、使命放棄に等しいわけで・・・(@@;
結党以来何度も国会に提出して参議院ではねられていた靖国神社を国家管理に戻す法律「靖国神社法案」ももしかしてこんどは、楽々と・・・(==;
[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-17 01:41 | せいじ

教員の挙手、採決禁止 職員会議ー都が異例の通知

4月14日の新聞一面の見出しを読んで、冗談かと思いました。
4月1日でもあるまいにと。

通知は「学校経営の適正化について」。
中村忠彦東京都教育庁教育長名で出され、同日の都教育委員会定例会で報告された。
それによると、学校経営について通知は「職員会議を中心とした経営から脱却することが不可欠」と協調し、「職員会議において『挙手』『採決』等の方法を用いて職員の意向を確認するような運営は不適切であり、行わないこと」と指示。
会議の運営上の権限がある「議長」を置く学校は、単なる「司会者」に改めるよう求めている。
そのうえで校長、副校長(教頭)、主管教諭らによる「企画調整会議」を、学校経営の中枢として方向付けの場とするよう促している。
2000年に、旧文部省は「職員会議は意思決定権を持たない」との通知をだしている。(毎日新聞4月14日朝刊)

同日の新聞には、前日、自民党と公明党による「教育基本法改正案」全文が載っていました。
いったい、現行の「教育基本法」のどこがいけないというのかしら?と思って比べてみました。
教育を受けることへの希望に胸がふくらむような「教育基本法」、すっきりさわやかな11条でした。
問題は、教育の目標に「愛国心」が載っていない!ってことだったんですかね?
「国を愛する態度を養う」って文言に自民公明両党が合意したそうで・・・(--;

まだ国会で承認されたわけでもないのに、東京都はすでに先取り実行してるってわけですね。
最高法規の基本原則である「憲法前文」で永遠に除去しようと勤めるべきと謳われている「専制と隷従」「圧迫と偏狭」そのものです(==;

この国では、最も「憲法」を守るべき人間が、「憲法」を無視している・・・
[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-15 23:02 | せいじ

民主党小沢代表「A級戦犯合祀誤り」発言!

「中国や韓国にいわれるまでも無く、日本国民に対して戦争を主導した責任がある」・・・9日のNHK番組
「日本国民に『生きて虜囚の辱めを受けず』と国民に死を求めておいて、自分は捕虜になった。靖国神社に祭られる資格はない」・・・10日の毎日新聞インタビュー(小沢代表発言 11日毎日新聞より)

小泉首相はただ、靖国神社を政治利用している確信犯に過ぎないと思っていましたが・・・
安倍官房長官は、小沢氏の発言は憲法の「信教の自由」と「政教分離」原則に反すると言ったらしい。
政教分離に違反している人が、政教分離に違反していると言った・・・笑い話のようだわヾ(==;

靖国神社はほんとうに「宗教」でしょうか?

毎度お世話になっているウィキペディアによりますと・・・
被祀者の遺骨・位牌などはなく、「霊璽簿」に氏名を記入し、合祀祭を行うことで、「御霊(みたま)」を招来して祀っている。祭神であるという理由から「柱(はしら)」という単位で数える。
<靖国神社の一日>
  * 神職が朝夕2回神様の食事を供え、
* 108人の職員全員が拝殿に集合し、全員で「大祓詞」を唱え、天皇が詠んだ和歌を朗詠し、英霊に拝礼する。
* その日が命日とされる英霊の為に巫女が神楽を奉奏する。

ハリソンフォード主演「インディージョーンズ:魔宮の伝説」邪教集団のワンシーンを思い浮かべてしまう・・・ヾ(==;
1869年戊辰戦争で亡くなった官軍の慰霊祭から始まったといいますが・・・
公務中に亡くなった(=戦死した)軍人軍属の人は、神様になるって信仰なんですよね。
(病死は、公務中の死ではないというので、神さまになれないというのが面白いところですけど)
だから、A級戦犯が神様にならないわけがないわけで・・・
他の誰よりも真っ先に神様なんですよね。
だって、戦争を先導した人ですもの。
70年前は、戦場に行って、殺し殺されて、神様になりましょう~!って言ってたんだもの。
これを信仰しない人は、愛国心が無い危険人物ですよね~当時は!
敢て言うなら国民を戦争に扇動する為の、陸軍海軍でっち上げ「新興宗教」なんだよね。
紙だけに、神さま・・・ってか(=。=;
ほんとうは神道でも、仏教でもないんだけど、神道の格好をしているから、神道みたい(@。@;

1956年、厚生省(当時)引揚援護局は、各都道府県に対し、「靖国神社合祀事務協力」という通知を出し、1953年8月に成立した恩給法と戦傷病者戦没者遺族等援護法で「公務死」と認められた者を「合祀予定者」と選び、その名簿を厚生省から靖国神社に送付、合祀された。
1966年(昭和41年)厚生省引揚援護局調査課長が「靖国神社未合祀戦争裁判関係死没者に関する祭神名票について」の通知に基づき祭神名票を送付、1970年(昭和45年)に靖国神社の崇敬者総代会でA級戦犯の合祀が決定されたが、当時の宮司預かりとなり合祀はされていなかった。1978年(昭和53年)になって新宮司が就任、A級戦犯の受刑者を「昭和殉難者」と呼称し合祀を行った。また、靖国神社は東京裁判や侵略の否定など「A級戦犯は戦争犯罪者ではない」として、名誉回復を見解として打ち出している。(byウイキペディア)

「霊璽簿」の資料作成は、今も昔も厚生労働省(名前は変わっていくけど)・・・これって「政教分離」に違反しないの?
軍人には「恩給」があって、精神的ケアは「靖国神社」・・・そう、あの戦争で死んだのは誇りです。だって、英霊ですもの!(って思いたいのね)
で、戦争のお陰で、亡くなった民間人には全く何にも無い!ってのはどういうわけ?
軍人互助会ならまだしも、税金ですよ~
社会保障の一環だというなら、国が国民を差別しているってことじゃあないですか?
戦争指導者を「昭和の受難者」って言うことにしたのは、言葉で人を騙せると思ってるからですね?
「戦没者」って・・・これも、言葉で人を騙してるね。
靖国神社は、民間人を基本的に除外しているのだから・・・「軍人・軍属」って言った方が実態に近いのにね・・・ヾ(==;
60年間国民を騙し続けているのは誰?
e0090584_16222685.jpg

過去に310万人(民間人80万人を含む)の自国民と、そして3000万人以上の未だ数をも知れない他国民を死に至らしめるに至ったこの「新興宗教」に比べたら、インディージョーンズが出遭った邪教集団など、可愛いものかもしれません。
小泉さんも安倍さんも、早く議員なんか辞めて好きなだけ「靖国神社」に行ってくださいね。
[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-12 02:18 | せいじ

プロパガンダ

「プロパガンダ」を検索していたら、Amazonにこんな本が有った。

e0090584_17542669.jpg

アンヌ・モレリ著「戦争プロパガンダ 10の法則

レビューがすごいというか、はっきり言葉にするってこういうことねと関心してしまったのでちょっと紹介してしまいます(@@)

東京裁判でただ1人、日本無罪論を展開したインド人のラダ・ビノード・パール判事は、パワーポリティクスの世界では「戦争は犯罪」ではないと言ったが、本書の著者アンヌ・モレリに言わせれば、戦争は犯罪どころかいつだって「正義」なのだ。
あのヒトラーだって「虐げられているドイツ民族を救う」ために、ポーランドに侵攻した。ゲーリングは1939年8月、ライン・メタルの労働者にこう言っている。「ドイツは戦争を望んではいない。たが、欧州を戦火にまきこもうとする者があれば、われわれドイツは防衛のために立ち上がるだろう」
~中略~
一国の政府が戦争を準備するときは、まず「われわれは戦争をしたくない」「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」ことを国民に訴え、「敵の指導者は悪魔のような人間」であることを信じ込ませる。そして、「われわれの戦争」は領土的野心によるものでなく、「自由」と「民主主義」を守るための「聖戦」であることを、芸術家、思想家、小説家、知識人、およそ文化の担い手とされている人々を動員して、国民の脳裏に焼き付け、最後には「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」というファナティックな信仰心を抱かせる。


第二次大戦の敗戦、何故日本人は捕虜となるより死を選んだのか?
その死は何を意味するのか?
死を美化するとしたら、その意味はなんでしょうか?
[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-11 02:26 | せいじ

「真実」と「偏見」のパラドックス

パラドックスparadoxとは・・・
一見すると筋が通っているように思えるにもかかわらず、明らかに矛盾していたり、誤った結論を導いたりするような、言説や思考実験などのこと。 (by Wikipedia
1971年にニューヨークのユダヤ美術館で開催された回顧展をユージン・スミスは
「Let Truth Be the PreJudice(真実を偏見となせ)」と題しました。
彼はこのタイトルについて、語っています。
「反語的に使った言葉です。人間はだれでも、偏見をまぬがれることはできない。全ての人間がなんらかの偏見を持っている。私もそれから自由ではないでしょう。しかしせめてこれを真実に近づけたい、そう願うからです。・・・写真家の心が十分に深められてさえいれば、どのようなスタイルであれ、物の本質をつかみ出すことが出来る。私が深い関心を持っているのは、写真家の内面、品性なのであり、重い責任を伴わないで対象に向かうならば、偏見にふりまわされることになってしまう『真実こそ我が友』ではなく『偏見こそ我が友』になってしまうのです。」
同回顧展の日本開催時は、翻訳して「真実こそ我が友」でした(^^;
そして、1975年に写真集「MINAMATA」の序文にはこう記しています。
「これは客観的な本ではない。ジャーナリズムのしきたりからまずとりのぞきたい言葉は『客観的』という言葉だ。そうすれば、出版(言論)の『自由』は真実に大きく近づくことになるだろう。そしてたぶん、『自由』は取り除くべき二番目の言葉だ。この二つの歪曲から解き放たれたジャーナリストと写真家が、その本物の責任に取り掛かることが出来る。」
「ジャーナリストは客観的であらねばならぬとは、よく耳にする言葉だが、しかし、責任あるジャーナリストは、責任ある裁判官と同様に『客観性』の神話から脱却しなければならない。」(アサヒカメラ 1972年)

「カメラはものを見、かつ考える人間の為の道具である。人間の支配を受けず、また人間の力を借りないで写された写真を、私はまだ見たことがないのだ。」(アサヒカメラ 1962年)

「・・・スミスはその生涯で最後の作品といえる「水俣」では、その表現の質を変化させる。それはスミスがそれまで言ってきた、自身が『真実』と考えるものを写真で表すのではなく、普遍的な人間の存在によって『真実』を浮き彫りにすることに臨んだのである。・・・スミスにとっての『真実』とは、どのような状況下にあっても保たれなければならない人間の尊厳であり、生命ある限り生き続ける人間そのものであったのである。」(by 岡塚章子 元東京都写真美術館学芸員 現東京都庭園美術館学芸員)

真実と偏見のパラドックス』とは、写真集の目次の一番目に載っていた岡塚章子氏の見出しです。
従軍中に日本軍の迫撃砲を被弾し生涯その傷に苦しめられたといいます。
チッソ工場の取材中に従業員から暴行を受け片目を失明しつつも撮影の意欲を失うことが無かったというユージン・スミスが、その6年9ヵ月後(亡くなる前年)脳卒中で倒れた時のエピソードを岡塚氏はこのように書いています。
「・・・ベッドから車椅子に移りたいというスミスを赤子のように抱き上げた。その時スミスは自分を「智子のようだ」と言ったという。彼の頭の中には母親に抱かれる智子の図と赤子のように抱かれる自身の姿が重なったに違いない。サイパンで兵士が救い上げた赤ん坊へのスミスのまなざしは、「水俣」で智子を見るまなざしへとうつり、そしてついにはスミス自身を撮る者から撮られる者へと帰一させたのであった。」
・・・感動しました(@@)
この本を貸してくださった方にとって、どんなに大切な本であるかが、読み進むにつれ私にも理解でき・・・
今は、もう手に入らないこの本を、よくぞ貸してくださったと頭が下がる思いです。
e0090584_533868.jpg


4月から、NHKは国民の信頼を回復する為に「変わろうとしている」というアピールを毎日流しています。
どう変わろうとしているのか?
けっして大きな力に迎合して欲しくないと祈ります。
朝日新聞の宣伝には「ジャーナリスト宣言」というテロップが使われています。
政治が今「真実」ではなく、「偏見」の道を進もうとしているような気がしてなりません。

「責任」があるのは、ジャーナリストや写真家だけ、もちろん政治家だけではなく、きっと私達ひとりひとりにもあるのです。
[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-09 03:08 | せいじ

ユージン・スミスの「真実」

「ユージン・スミスの見た日本」展 
1996年11月3日ー12月23日東京都写真美術館 主催:東京都美術館 読売新聞社

先日、これから憲法の勉強会に行くと言った私に、それならこれをみんなで見て欲しいと渡されたのが、どっしりとした写真集↑でした。
ユージン・スミスの名前は、私のなかでは水俣で水銀汚染工場を相手に患者達と共に闘った髭のアメリカ人カメラマンがいたという程度の認識でした。
まず開いて目に入ったのが、密林の中、生まれて間もない赤ん坊を手に覗き込む兵士の姿でした。
え?この赤ちゃんは日本人?・・・
赤ちゃんの手は握られ目にはハエがたかっています。
下の方の兵士は、タバコを口にくわえ銃を抱えています。
「洞窟の何百もの死体の中で、ただひとり生きていた赤ん坊、ハエの山にたかられて窒息寸前のところを兵士が救出、急いで病院へ運ばれる」
(LIFE 1944.8.28より)

発煙手投げ弾攻撃に洞窟から逃げ出す母子、そして、あばら骨が浮き立つ裸の幼児たちの姿・・・
ユージン・スミスは、この写真を撮ったサイパンから家族に宛てて次のような内容の手紙を送っています。
「アメリカに生まれるという幸運が無ければ、私の同胞がここにいるこの子供たちであるかもしれないと想い至り、喉にすっぱいむかつきを感じながらこのシーンは、私達の心をえぐった。・・・戦争を起こす人がほんとうにいまいましい。」

「第二次世界大戦・・・私がシャッターを押すたびに、これらの写真が時を越えて生き残るかもしれないことを願いながら、これらの写真が将来、人々の心に響くかもしれないことを祈りながら、
将来の人々に深く考えさせ、認識させ、実感させるための、写真による私の糾弾の叫びなのだ。」(スミスの書簡   サイパン1944年)

サイパンという島は、スペイン、ドイツ、日本、そして今はアメリカと占領され続けた島でありました。
1943年8月当時のサイパンでの人口は、原住民の3,926人より多い、29,348人(台湾人、朝鮮人含む)
去年の6月天皇皇后がバンザイクリフに慰霊のため訪れた島です。
7月7日追い詰められた日本軍陸軍中将は残存兵士3,000人に総攻撃を命令し自決。
日本側の戦死者21,000人、自決8,000人、捕虜921人(byWikipedia)
捕虜になると殺されるという軍部のプロパガンダを日本人の多くは信じていた(LIFEより)

このことは、私達日本人が「過去においての悲惨な出来事」などとまるで他人事のような表現で扱ってきた歴史的な事実のひとつです。
でも、この「事実」を私達日本人は、どのように認識してきたのでしょうか?
例えば「軍部のプロパガンダのために、多くの民間人が死を選んだ」ということを・・・
もしかして、「軍部のプロパガンダ」は未だ生き続けているのかもしれません。
でも何ゆえに、「紙切れ」を祭って魂が宿っていると、戦後60年もの間国民を騙し続ける必要が有るのでしょうか?
いや、何ゆえに日本国民は、騙され続けることを選んでいるのかというべきか・・・
e0090584_181580.jpg

ユージン・スミスの半生が日本と共に有ったのだということを私は、初めてこの写真集で知ることが出来ました。
彼のフォトジャーナリストとしての使命感と自分の作品へのこだわりがどれだけ厳しいものであったのか、そしてその理由もこの写真集の中で語られているのでした。
民間人収容地で彼にカメラを向けられた日本人捕虜達は、親しい人にみせるような笑顔を浮かべています。
彼の愛情深い人柄がきっとそうさせていたのでしょう。
私にとって、今までどこかで断片的に見てきた見覚えの有る写真たちが、ユージンスミスという人を通してひとつに繋がりました。
[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-08 23:57 | せいじ

偽メール

民主党の党首が交代しました。

「偽メール」は誰が何のために、永田議員に提供されたのでしょうか?
国会は何の為にあるのでしょうか?
国民の生活に最も影響のある予算を審議することより優先された「偽メール」とは一体なんだったのでしょうか?
被害者武部氏にとって、これ以上の真相を究明することには興味がないのでしょうか?
民主党にとっても意味が無いことなのでしょうか?
メールが偽物であったということで、今は牢獄にいる堀江氏と武部氏が無関係になったことにはなりません。
民主党が言いにくいなら、他の党の方は言えるはずでしょう?
損得勘定でも働いてますかぁ?

議員達に、私達国民の代弁者としての意識と責任感があるのでしょうか?
私達庶民の給料とは、比べ物にならない破格の給料及び手当が、彼らに支払われていることに、今回ほど「もったいない」と思ったことは有りません。
加えて「もったいない」では済まない、この不安感といったら・・・(><)

ウクライナでは、民主化を成し遂げたばかりだというのに、内部分裂によって早くも逆戻りしそうな情勢だということです。
二大政党どころか、一党独裁に加担してきた(いる)のは実は誰でしょうか?
何が一番大切なことなのか?
ほんとうは・・・
政治の場は、駆け引きではなく、話し合いの場で有って欲しい。
[PR]
by hontou-no-koto | 2006-04-07 23:30 | せいじ


「ほんとうのこと」サイト管理人のつぶやきblogです。


by hontou-no-koto

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

カテゴリ

全体
日記
映像
音楽
せいじ
環境
原発
未分類

以前の記事

2014年 12月
2014年 01月
2013年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月

フォロー中のブログ

リンク

最新のトラックバック

ベジライフ酵素液口コミ
from ベジライフ酵素液口コミ
阿賀に生きる
from 映画とライトノベルな日常自販機
グルジアにひそむアイヌや..
from 罵愚と話そう「日本からの発言」
統合医療を考える。
from 統合医療を考える。
介護福祉士・ホームヘルパ..
from 介護福祉士・ホームヘルパーの..

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧